創業者の想い
当社は、1954年に長野県岡谷市で創業されました。マルヤス工業(株)グループの一員として、今日があるのも、株主各位、協力会社各位のご支援のおかげと感謝しております。「お客様第一」、「人間性尊重」を企業理念とし、人財育成を通じてグループ企業の発展と地域社会に貢献することを目指します。具体的には、企業体質強化の手段としてTPS(トヨタ生産方式)、TPM(総合的生産保全)、活動を行ってきました。さらに人づくりをベースに、品質を中核にして「後工程はお客様」、「顧客指向」のマネジメントの確立を目指し、全員参加のTQM(総合的品質管理)活動を推進しています。技術開発においては、「もっと静かで良い音色のクルマをつくろう。」をスローガンに、新素材、新技術、新製品開発に取り組んでいます。持ち前の機動力を生かし、お客様にとって魅力ある企業になりたいと思っています。
セキソーのものづくり
セキソーでは、加工点(ワークヘッドと良品条件という)にこだわったものづくりをしています。加工されるもの(ワーク)、加工するもの(ワークヘッド)、そして原理原則に基づいて良品条件を追究することで、品質を確保するとともに粗材から完成品まで、工程順に一ヶ流しの最適なラインを目指しています。
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環境への取り組み
セキソーでは、「お借りしている地球」をスローガンに環境管理と地域貢献のための取り組みをしています。CO2の排出を抑えるため、雑草などは燃やさず、独自の技術で雑草からセルロースを抽出し、紙製品の材料として使用しています。 | ![]() セルロース繊維 |
人財育成
セキソーの教育・訓練のしくみの1つとして「塾と道場」があります。塾と道場では、体で体感する「安全体感道場」や「加工確認(検査)」、「組付け作業」などの自主訓練道具、改善研修の部屋であるMF研修室(マルヤス・セキソーフォアマン研修)があります。 | ![]() |
MF研修(マルヤス・セキソーフォアマン研修)とは、70日間職場からはなれ、改善を通して人財を育成するプログラムのことです。研修メンバーは3名で構成され、製造部や技術部門から選抜されます。MF研修は、「だろう」、「はず」を排して、現場に出て生きたデータ(生野菜)を取り、事業をもとに語り合う場でもあります。改善手法などを学ぶ初期合宿から始まり、中間発表会をお寺での精神修行(中間合宿)を経たあと、最終発表・卒業となります。MF研修の卒業生は自職場で活躍しています。 | ![]() |
自動車用音響性能部品
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インレットダクト(SAP: Sekiso Acoustic Porous) エンジンの吸気ダクトで、吸音機能を備えた 「ポーラスダクト(不織布成形ダクト)」と 一体型になっているため、心地よい音色にする。 |
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レゾネーター 一体型インレットダクト ハイブリッドカー用のエンジン吸気ダクトで、 吸音機能を備えた「ポーラスダクト」が内蔵されたタイプ。 レゾネーター(箱型消音器)と一体になっており、吸気騒音を低減する。 |
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テキスタイルダクト(空調ダクト) エアコンのダクトを不織布で成形することで、大幅な軽量化と耳障りな音を改善、上質で快適な車内にできます。 |
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バッテリー冷却ダクト(SAP: Sekiso Acoustic Porous) ハイブリッドカー用のバッテリーを冷却するため 空気の通り道となるダクト。 不織布で成形されており、吸音効果がある。 |
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リヤエアコン吸気ダクト(SAP:Sekiso Acoustic Porous) 後席用エアコンの不織布吸気ダクト。車室内の空気を取り入れるファン騒音を吸収し、後席の方へ快適な空間を提供します。 |
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エンジンアンダーカバー 自動車のエンジンの下側につく樹脂カバー。 一部がセル型構造になっており、吸音効果がある。 |
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アンダーカバー(SAB:Sekiso Acoustic Board) 自動車の床下(エンジン/フロアー)に搭載される、特殊ガラス繊維カバー。 エンジン騒音に加え、路面側からのタイヤ騒音も吸収し、車外騒音と車内騒音を低減します。 |
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セキソーアコースティックファイバー(SAF) 極細の樹脂繊維で吸音性能を高めたもの。 自動車用エアクリーナーの内側に貼りつけるとエンジン吸気音を低減し、音色を改善する。その他、いろいろな用途がある。 |
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自動車用樹脂部品
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ラジエーターサポートカバー(射出成型品) |
空調ダクト(ブロー成型品) |
空調ダクト(射出成型品) |
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バッテリーカバー(射出成型品) |
空調ダクト(発泡ブロー成型品) |
自動車用制振機能部品
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ホイルハウスインナーサイレンサー(AMR) 自動車のホイルハウスに組付く鉄板拘束されたアスファルトシート。 タイヤからの振動を制振し、かつ透過音を遮音する。 |
環境関連製品
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アンチラストカバー 自動車のディスクブレーキ用防錆カバーで、紙でできている。 海外へ輸送中に防錆カバーとしての機能を果たし、現地で取り外され捨てられるが、紙なので土に返る。 |
サイトマップ
保有設備・工程
![]() 射出成型機 |
![]() メルトブロー(SAF) |
![]() 押出(チューブ)成形工程 |
![]() 2ステーションブロー成型機 |
![]() 不織布生産工程(SAP) |
![]() 成形ポーラスダクト用プレス機 |
![]() アスファルトシート生産工程 |
![]() 鉄板拘束アスファルトシート生産工程 |
一般製品
ハンドドライヤー用 消音機能付き飛沫防止カバー
商品名「Swan Guard」(特許出願済み)現在は販売終了
・側面カバー内部のSAF高性能吸音材で静音性を付与。
・風を整流し側面下方へ流して飛沫低減。
水架橋形状記憶熱収縮チューブ | ![]() |
採用情報
![]() 製造メンバーの声 職場の雰囲気は、いつも明るく、若いメンバーが多いので、みんな仲が良いです。休みの日には、一緒に遊びにでかけることも。一日中同じ作業をしていても、仲の良いメンバーと一緒なら楽しいですよ。 |
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![]() 生産技術メンバーの声 新製品を量産化するため、新工程の設計、新工法の開発を行っています。ときには新工程を立ち上げるため海外子会社に行くチャンスもあります。また、製造メンバーが楽々に作業できるようにするため、シミュレーションソフトのMR(Mixed Real)などを使用した工程設計や工程改善も行っています。 |
![]() 総合事務メンバーの声 セキソーでは、女性社員の割合が2割程度と少ないですが、女性の管理者や責任のある仕事を任されるなど、女性が活躍している会社です。総合事務所は大部屋でフロアを一望することができ、部署間の風通しが良いです。仕事・育児・家事が両立できる雰囲気があり、生き生きとした職場です。 |
![]() 技術開発メンバー声 セキソーでは、音・振動に関連する新素材、新製品の開発・設計を行っています。開発業務を行うにあたって、自分の考えを気軽に先輩・上司に相談でき、何でもチャレンジする事が出来る職場です。最近では女性技術者も活躍しています。 |
![]() 生産準備メンバー声 発売前の自動車の開発・設計に関わることができ、車好きの人なら絶好の職場です。自動車の組み立て工場で実車を見ることもできます。自動車部品を生産するための金型、設備、工程を設計・立ち上げに携わるため活躍の場が広いです。 |
■ 募集要綱 | ![]() |
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技術職 | 募集職種 | 技術開発/生産技術/生産準備 | |
採用条件 | 理工学系学科専攻 | ||
事務総合職 | 募集職種 | 総務/経理/営業/購買/企画/原価管理/生産管理/品質保証 | |
採用条件 | 学部学科不問 |
■ 待遇と勤務 |
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初任給/2024年4月実績 | 大卒/月給 | 21万8,000円 |
大学院卒/月給 | 23万4,500円 | |
昇 給 | 年1回(4月) | |
賞 与 | 年2回(7月、12月) | |
勤務地 | 愛知県岡崎市 | |
勤務時間 | 8:30~17:15 ★フレックスタイム勤務あり、配属先により2交代勤務あり ● 休日・長期休暇 年間休日 121日 ● 週休2日制(土・日曜日) ● 春季・夏季・年末年始長期休暇 |
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社会保険 | 健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険等加入 | |
福利厚生 | 退職金制度/財形貯蓄制度 |
理念
お客様第一・人間性尊重・まずは人づくりから
めざす姿 |
人財育成をベースとして、お客様に喜ばれる音・振動関連製品をデザインできる
トップメーカーをめざし、グループの発展と地域社会へ貢献する。
社長ごあいさつ

自動車部品業界における事業環境は、為替変動や法規制などにより著しく変化します。その環境の変化に柔軟に対応し、顧客価値を継続的に提供する(できるようになる)ことで持続的に成長し、地域社会やステークホルダーへ貢献したいと考えます。
そのためには、パートナー(協力会社)を含む組織の能力を高めることが大切です。
今後とも安心・安全で働きがいのある職場、自律的に問題解決ができる強い現場の実現と、顧客志向の新製品・新技術開発による真の競争力の向上に努めます。
消音型製品、吸音構造体製品など、音関連製品における当社のコア技術を強化させ、「音で困ればセキソー」と、お客様から必要とされる魅力ある企業になることを目指します。
沿 革
1954年 | 長野県岡谷市で設立、操業開始 | 2007年 | 中国天津に子会社 SEKISO WECOSTA CHINA(SWC)を設立 |
1961年 | 愛知県岡崎市に岡崎工場を峻工、操業開始 | 2009年 | SEKISO WECOSTA CHINAをセキソー天津に社名変更 |
1966年 | 自動車用制振材を開発、生産開始 | 2010年 | 米国にS&A インダストリーズ(SAI)を設立 |
1975年 | 長野県伊那市に伊那工場を竣工、操業開始 | 米国のPCIを解散 | |
1979年 | 自動車用樹脂部品メーカーとして参入 | 岡崎市にテクニカルセンター竣工 | |
1986年 | 愛知県宝飯郡に御津工場を竣工、操業開始 | 2011年 | 栄光化学工業所を資本提携による子会社化 |
1991年 | TPM優秀賞受賞、以降は約3年ごとに7回継続受賞 | 2012年 | 株式会社岩手セキソーから株式会社マルヤス・セキソー東北に社名変更 |
1992年 | 伊那工場を(株)伊那セキソーに分社化 | ISO9001認証取得 | |
1993年 | 福岡県にトヨタ自動車九州向け現地工場である合弁会社(株)マセックを設立 | 2014年 | デミング賞受賞 |
1994年 | 愛知県岡崎市に(株)セルコを設立 | 創立60周年 | |
1995年 | 米国に子会社SEKISO INDUSTRIES AMERICA , INC.(SIA)を設立 | 2016年 | メキシコに子会社S&Aメキシコを設立 |
1996年 | 御津工場を愛知県岡崎市に移転 葵工場として竣工、操業開始 | 2019年 | 愛知県西尾市に西尾工場を竣工、操業開始 |
1997年 | インドネシアに子会社 SEKISO INDUSTRIES INDONESIA(SII)を設立 | 2021年 | 東京都足立区に東京研究所を竣工 |
1999年 | ISO14001認証取得 | ||
2000年 | 愛知県岡崎市に合弁会社セキソーベコスタ(株)を設立 | ||
2001年 | SIAをPACIFIC COAST MS INDUSTRIES(PCI)に社名変更 | ||
トヨタ自動車東日本向け現地工場である(株)岩手セキソーを設立 | |||
2003年 | トルコ共和国に子会社 SEKISO INDUSTRIES TURKEY(SIT)を設立 | ||
2004年 | 日本セキソー工業株式会社から株式会社セキソーに社名変更 | ||
2005年 | 愛知ブランド企業認定 (認定番号229) |
会社概要
会社名 | 株式会社 セキソー | |||||
代表者 | 取締役 社長 山田 昌也 | |||||
所在地 | 【本社・岡崎工場】 〒444-0911 愛知県岡崎市日名北町1番地3 TEL:0564-25-2121 (代表) FAX:0564-22-6139 【葵工場】 【テクニカルセンター】 【西尾工場】 【東京研究所】 |
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資本金 | 57百万円 |
従業員数 | 300名 |
売上高 | 96億円/2022年 |
設立 | 1954年6月29日 |
主要取引銀行 | 三井住友銀行 |
主要取引先 | トヨタ自動車株式会社 ダイハツ工業株式会社 トヨタ車体株式会社 トヨタ自動車東日本株式会社 トヨタ紡織株式会社 他(順不同) |
音質改善技術
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気密性がないため、管内圧力脈動を外壁から逃がし、気柱共鳴を減衰させる機能を持つ省スペースで安価な吸気騒音対策アイテムです。レゾネータ使用時のような反共振による騒音成分がなく、加速時に滑らかな音色の車内音を得ることが出来きます。 |

吸気口騒音の音質改善例 | |
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解析技術
![]() セキソーでは、主に、LAMPSというダクト騒音シミュレーションソフトウェアを使っています。このソフトは、イギリスのLoughborough大学で開発されたソフトです。このソフトウェアを使ってポーラスダクトの騒音シミュレーションができるように、韓国の先端科学技術院(KAIST)とLoughborough大学と共同で研究を進めてきました。その結果、他のソフトウェアに比べても十分に精度よくポーラスダクトのシミュレーションが可能になったと自負しています。 |
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![]() 吸気系のシステムでは、エンジン性能を効率よく引き出すために、システム内の空気の流れがスムーズになるような形状が求められています。セキソーでは、主にScryuTetraという流体予測シミュレーションソフトウェアを使っています。これを駆使することにより、実際に試作品を作る前に最適な形状を検討することができ、またこれまでの実験とシミュレーション結果を合わせて検討することにより、さらに精度良くポーラスダクト内の空気の流れを解析することができるようになり、製品の開発・設計に役立てています。 |
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![]() セキソーの主力製品の一つである樹脂部品の成形を行なう場合、型の中に流れ込む樹脂の挙動を良く知る必要があります。それは、樹脂の流れが効率よく行なわれるような成形型が、生産性、コスト低減の観点からも強く求められているからです。セキソーでは、モールドフローというソフトウェアを応用し、これらの型設計の際には、もっともよい樹脂の流れ方を解析した上で、樹脂の流し込み口(ポート)位置や最適型締め圧力を検討して実際の生産に応用しています。 |
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![]() 吸音アイテムの開発において、シミュレーション技術により、試作レスでそのアイテムの性能を予測することが出来ます。例えば、3次元FEM(Finite Element Method)の音響解析ソフト(ACTRAN)を用いて、図のような吸音構造体の性能を材料単体性能だけでなく、背面の空間を利用した吸音構造物として解析し、音の可視化によりそのメカニズムを解明しました。これらの成果は論文として自動車技術会などの外部機関にて発表しています。(他にも、吸音素材の開発において、吸音材のBiotパラメータから性能予測計算をし、より高性能な材料を目指して開発しています。) |
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評価技術
セキソーでは、シャシダイナモを備えた実車計測可能な半無響室を備えています。この設備を用いることにより、いつでも決められた走行試験をして、車外、車内騒音の測定を実施することが可能です。また音源探査技術による音の可視化や、心理音響解析による官能評価も長年行なってきており、単なる騒音レベルの低減だけでなく、快適な音色づくりを考慮した部品の開発に役立てています。これらの研究成果は、各学会などで発表をして、高い評価を得ています。